2007年10月24日

人形の部屋 

新鋭が贈る、あたたかなタッチで描かれた愉しい連作

「じつはフランス製じゃないんだ、フランス人形は」「そうなの?」ある春の日、八駒家に持ち込まれたプラスチックの箱の中身は、「冬の室内」といった趣の舞台装置と、その右のほうに置かれた椅子に行儀よく腰かけている少女の人形。子供らしい快活を示すように、ひょいと天を向けた少女の左足のつま先は――こなごなになっていた。破損の責任を押しつけられそうな敬典の姿を見て、娘のつばめは憤慨するが、敬典は不思議と落ち着いていて……。
きっかけは小さな謎でも、それらは八駒家の食卓の上で壮大なペダントリに発展する。『天才たちの値段』で鮮烈な印象を与えた新鋭が贈る、あたたかなタッチで描かれた愉しい連作。

●著者プロフィール
門井慶喜(かどい・よしのぶ)
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒。2003年、短編「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビューする。06年に刊行された初の著書『天才たちの値段』は、美術ミステリとしての濃厚な面白さと新人離れした完成度で話題となった。豊富な知識を縦糸に、物語を横糸にして巧みに独自のミステリを織り上げる気鋭。本書が二冊目の著書となる。

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  • 門井慶喜
  • 東京創元社
  • 1575 円
人形の部屋
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御冥福をお祈り致します。 合掌。
[ ぽっぺん日記@karashi.org ]   2007年10月31日 22:56

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