2007年07月24日

インドの虎、世界を変える 

「これから世界は逆転する。私たちは、目を覚まさなければならない」

躍進するインド経済を牽引するグローバルIT企業、ウィプロ。「フラット化」の旗手として世界の注目を浴びる同社が誇るのは、世界最先端の技術力、卓越した業務効率、高品質・低価格、きめ細やかで幅広いサービス、そして高潔な倫理観!――従来のインド企業の域を超えた、IBMが「真のライバル」と恐れるインドの“虎”が、世界を変え始めた。

かつては倒産寸前の食用油会社だった。当時21歳の大学生だったアジム・プレムジが猛勉強して経営を立て直したとき、「コンピュータ」そして「IT」というチャンスが、インド産業界に訪れる。「外国企業がインドにどんどん入ってくる。我々も外国に出て行っていいってことさ」――未知の世界へ迷わず突き進んだプレムジたち。いつしか彼らは、世界を席巻する巨大IT企業を築いていた。なぜ、それが可能だったのか? 彼らはこれから何をするのか?

「ウィプロは単なる企業ではない。それ自体が一つのコンセプトなんだ」――本書は、アジム・プレムジ率いるウィプロのこれまでの軌跡をたどり、同社が市場に与えた衝撃とその意味、そして同社の強さの秘密を明らかにする衝撃作。より熾烈な競争に満ちた、より生き生きとした、よりフラットな、新しいグローバル経済の姿が見えてくる!

●主要登場人物

・アジム・プレムジ Azim Premji
ウィプロ会長。大学生の頃、小さな食用油会社を営む父が急逝し、後を継ぐ。経営学を猛勉強して会社を建て直し、トレンドを読んでITサービスへと事業を広げ、インド屈指の、世界的にも注目を集めるグローバルIT企業を築く。「我々は、知らない道に進むことを厭わない。そうしなければ、機会を逃してしまうことがわかっているからだ」

・スリドハル・ミッタ Sridhar Mitta
ウィプロ元CTO(最高技術責任者)。インド・エレクトロニクス在籍時、プレムジにコンピュータ事業立ち上げの相談をされ、ウィプロに参画。世界市場進出を主導した。「自分たちだってグローバルな企業になれる。その挑戦を始めるときが来たと考えたのさ」

・ビベク・ポール Vivek Paul
ベイン・アンド・カンパニー、GEメディカル・システムズを経て、ウィプロに参画。世界市場における同社の飛躍的成長の立役者。「大きな夢を持つことにしたんだ。皆も、それを実現できるという自信を持っていた」

・サブロート・バクチ Subroto Bagchi
シリコンバレーでの拠点立ち上げに尽力。CQO(最高品質責任者)などの要職を担う。初期からのメンバー。「我々はこのビジネスモデルが通用することを証明した。そして、インドが世界に通用するということも」

・リッチ・ガーニック Rich Garnick
数社を経てウィプロに参画、海外市場での営業力強化に貢献する。「ウィプロは、それまでくすぶっていたインドの才能とエネルギーを解き放った。……それは希望の光となって、インドという国すべてに降り注いだんだ」

著者について
●著者
スティーブ・ハーン(Steve Hamm)
ビジネス・ジャーナリスト。『ビジネス・ウィーク』誌のシニア・エディター。ソフトウェア業界を主に担当。2005年の8月、グローバル経済におけるインドと中国の台頭に関する特集記事を寄稿し、政治ジャーナリズムに関する米国研究/学会基金の経済論文部門・政治ジャーナリズム優秀賞を受賞。IT業界については1989年から、インドのITサービス産業についても2001年から精力的に取材を続けている。

●訳者
児島修(Osamu Kojima)
1970年生まれ。立命館大学文学部卒業。映画配給会社、ソフトウェア企業等を経て、現在は翻訳会社に勤務。訳書に『Head Rush Ajax 学びながら読むAjax入門』(オライリージャパン、2006年)がある。

あなたも書評を書いてみませんか? 詳細はこちらです。


  • スティーブ・ハーン、児島修
  • 英治出版
  • 1890 円
インドの虎、世界を変える
livedoor BOOKS / 関連書評


『インドの虎、世界を変える』についての意見(トラックバック)

ウィプロという名のインドにある企業をご存知だろうか。 1945年開業、当初は食品油を売る会社だったが、1980年にIT事業へ進出。 現在では社員数68,000人以上、2006年の売上高は約2,700億円、前年同期純利益は約530億円、成
[ heavy monologue ]   2007年08月24日 19:01
理数系に強いといわれるIT大国インドでのし上がった 企業ウィプロに焦点をあわせた...
[ FarEast Lab ]   2007年08月10日 09:41
_ インドの虎、世界を変える(スティーブ・ハーン)[Review] 「本が好き」プロジェクトで経由して頂いた一冊。 ITから医療まで様々な分野のアウトソーシング先として注目を集めているインド。そんなインドのIT企業の中で、 革命的なビジネスモデルを実践していることで注目...
[ ぽっぺん日記@karashi.org ]   2007年07月31日 23:38

トラックバックURL

books_review at 16:25 │TrackBack(3)clip!コンピュータ・情報・通信